「Tiltshift Challenge 2023」 本校代表生徒が日本代表として参加しました

渋谷教育学園は約20年にわたり、シンガポールのトップ校「Raffles Institution」との相互交流を続けています。のちに「グローバルリーダーの養成に積極的に取り組んでいる世界のトップ校を対象とした GALESS(Global Alliance of Leading-Edge Schools for Sustainability)が結成され、渋谷教育学園が日本を代表する学校に選ばれました。加盟校の持ち回りで招待制の国際高校生会議「Tiltshift」(社会科学系)と「Water is Life」(自然科学系)が、2011年から交互に開催されており、2018年7月には渋谷と幕張で「Water is Life 2018」を共催しました。

コロナ禍においては「Tiltshift」はオンラインでの実施でしたが、今年度はコロナ前のような大規模なものではなく、参加校数を絞った小規模なものを3月のアメリカを含めて4回開催することが決まりました。学校暦との兼ね合い等を考慮した結果、渋谷教育学園は アメリカ(Boston大会)のみに参加することになりました。 (参考:6月ポーランド、9月インドネシア、12月オーストラリア)


Tiltshift Challenge 2023

2023年3月15日(水)~20日(月)の期間において、国際高校生会議「Tiltshift Challenge 2023」がアメリカの Boston で開催されました。

今回のボストン大会は、世界5カ国7校から代表の高校生が集まり、Energy Transition 「脱炭素に向けた自国エネルギー政策への提言」をテーマとして行われました。

本校の研究内容は、日本のエネルギー動向を分析し、極めて低いエネルギー自給率の向上に課題を設定。官民学の識者への取材を通じて東京大学菊池教授が研究を進める分散型エネルギーに触発され、「日本における分散型エネルギー導入」について論文を執筆しました。主旨は、現在主流の少数・大規模な集中型電源(火力・水力・原子力等)に多数・小規模な分散型電源(再生可能エネルギー等)を組み合わせ、よりバランスの良いエネルギーミックスを実現するもの。具体例としてマイクロ水力発電の発電量・導入コスト・政府補助金を試算して実現可能性を示し、官民協力による海外展開の可能性も提言しました。

迎え入れてくれたホームステイのファミリー、ヨーロッパ各国からの参加者との暖かい交流、ハーバード大学、ボストンカレッジ、クインシーマーケットなどの見学、歴史ある街のボストンをまわることで、アメリカの歴史や成り立ちなどについてより深く学ぶことができ、海外の人と人との関係を大切にするところが印象的だったようです。